痛みは敵ではありません

痛みを感じなかったら?

もしも痛みがなかったら。
たとえば、熱いアイロンに手が当たっていても気づかず、なんとなく焦げ臭いにおいがしてきて初めて気づきます。
それでは深部までやけどをしてしまい手遅れになります。
痛みがあるおかげで、熱いものにちょっとでも当たると素早く手を避けることができるのです。

モルヒネなどで痛みを感じないように育てられたネズミと何もしていない普通のネズミが同じ程度の怪我をしたとします。
痛みを感じないネズミは筋肉や心肺機能・脳など活動する方に優先的に栄養を送ります。
また痛みが無いのでどんどん動けるため、傷口がますます広がったり悪化したりしていきます。
逆に普通のネズミは、まず緊急性のある傷口を治そうとそこに栄養を送ります。
そして痛みがあるので痛みの少ない姿勢をします。(疼痛緩和姿位)
傷口がくっついている治りやすい環境を維持しようとしているからです。
その結果、痛みを感じるネズミの方が傷の治りが早くなります。

痛みは愛のメッセージ?

痛みがあることで脳が不具合を認識して、そこを治さなきゃと働き出して身体に指示を出してくれます。
漠然と痛みが分かる時より、どこが痛いのか明確に理解した方が治りが早いようです。
身体の歪みが戻るとき、つっぱり感や違和感などご自身の身体の変化をしっかり明確にしようとしている方のほうが圧倒的に良い結果が出るのは、この身体の機能も働いていると思います。
このように痛みは決してあなたの敵ではなくむしろあなたの事を大切に思っているからこそ出る、「身体からの愛のメッセージ」だと思ってほしいのです。
痛み=敵=やっつけるものではなく、痛み=愛のメッセージ=しっかりと受け止めるものなんです。
やっつけなくちゃと慌ててその場しのぎの痛み止めを飲むと、その時は痛みが治まり無理が効きます。そのためかえって症状が悪化することも多々あります。
全ての薬を否定するわけではありません。
ただ、安易に痛み止めでごまかすのではなく、一度立ち止まって生活(食事・呼吸の仕方・身体の使い方・心の在り方・生活環境など)を見直してもらいたいのです。

乗り換えの効かない唯一の身体なのですからこの先1・5・10年後もこの身体で良かったと思える自分を作っていきましょう。


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